| シナノケンシのルーツは繊維事業部(現 シルクビジネスユニット)。長年にわたり高級天然繊維、シルクへのこだわりを持ち続けてきました。また大胆なグローバル化を指向し、タイに世界最大の絹紡糸工場を設立。生産の大部分を移管しました。一方、大きく変化するニーズに対応するために丸子事業所は開発・営業機能を残し、国際的な分業体制を敷いています。原料から製品まで全ての工程に息づくシナノケンシ独自の技術と、日本とタイの連携によるたゆみない改善努力で、常に品質の世界標準をめざしています。その結果、国際市場では圧倒的なシェアを誇り、同時に品質面でも高い評価を得ています。
絹の主な成分は、セリシン、フィブロインと呼ばれる二つのタンパク質です。繭糸は蚕の体内に左右一対ある絹糸腺から出てくる二本のフィブロインをそろえ、セリシンで糊づけした構造で、セリシンは水やアルカリに溶けやすい接着剤と言えます。
繭は蚕が繭糸をSまたは8の字形に吐いて作ったものです。
綿、麻、羊毛などの天然繊維は細胞そのものですが、絹は細胞で作られたタンパク質溶液を蚕によって繊維に作り変えられたものです。フィブロインの断面は三角形をしていますが、形、大きさにはかなりむらがあります。どこを切っても同じ形の化学繊維と全く違います。
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